イラストレーター 吉田カツ が亡くなった。
学生の頃「吉田カツEXHIBITION WORKS 1979~1991」
という画集に一目惚れし、即座に購入したのだった。
画面は動的なパッションに満ち、荒いタッチと確かな描写力が同居する表現に惹き込まれた。
色彩とタッチの激しいぶつかり合いは刺激的で、日本人の湿った感覚から脱却するパンチ力があった。
例えば、カリブ、ニューヨークのストリートピープルのシリーズなどは、ビビットな色彩構成と太筆中心の自信に満ちた奔放なタッチが競合し、海向こうのワルさとダンディズムを存分に輸入して見せてくれたのである。
洒脱に反体制の匂いを放つ、ロックンロール画家。
吉田カツ氏に、多大な感謝をこめて。
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