地元・茅ヶ崎の若いロックバンド、「クリムゾントリックスターズ」が活動休止した。
茅ヶ崎駅の路上で見かけて「あ、いいな」と思い、茅ヶ崎や湘南地区を唄う詩に親近感を覚え、桑田佳祐やドリフ、昭和を彷彿とさせる面白MCもいい感じで、じっくりと応援していたのだが、淋しいことに活動休止となってしまった。
彼らは大学時代からバンドを結成し、8年間の活動期間だったという。その間CDを3枚リリースし、たくさんのライブ活動をし、TVKなどにテレビ出演した。
先日、活動休止前最後のライブが横浜で行われ、ライブハウスは名残を惜しむ人々で一杯になった。
20代のほとんどをバンド活動で費やしたであろう彼らの日々。CDを出して、PVを作り、「星を追いかける」日々。バンドスターへの山登りは、とりあえず一段落だ。最後の曲が終わったと同時に、彼らの青春のひとつの段落が、確かに終わったのを目撃した。それはそれは、なんと明確で爽やかで切なく、まぎれもない青春のカタマリであった。
自分の住まう土地、茅ヶ崎という風景と共に彼らの音楽に身を寄せていた私も、曲が終わると同時に、あるひとつの季節が終わった気がした。モノをつくる情熱とそれを表現する情熱と、ライブはそれを目の当たりにさせてくれる。地元がゆえに頻繁に彼らの挑戦する姿を拝見し、いつの間にかその物語を僕は傍らで観ていたらしい。勝手に並走しているような気でいたのかもしれない。
「〜星を追いかけるさ どこまでも
深紅のFrug 風になびかせて〜」
『All Day Truckin!!』 by クリムゾントリックスターズ
彼らの活動と、愛すべき歌達に、乾杯。
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