ブラジルW杯アジア最終予選 日本vsオマーン

昨日の試合を観て思ったのは、日本は「強くなったな」ということ。

相手のオマーンの実力が少々物足りなかったのも多々あるが、近年の最終予選初戦は、大抵ギリギリの試合だった。結果は3-0の完勝、オマーンのシュートはほぼゼロに抑えた。

90分間、密実な守備が続き、相手にサッカーをさせなかった。最後まで休まずに闘い続け、アタックし続けた守備の連動性がこの試合の鍵といっていいだろう。守備といっても、ディフェンダーだけの問題ではなく、香川や本田といった攻撃の選手の守備意識と連動性が光っていたことに勝因がある。誠実で、タフな守備網であった。

 

一点目、すべてダイレクトパスで組み立てられた攻撃は、ワールドクラスといっていいだろう。あの攻撃は、相手がブラジルでも得点となるはずだ。そして本田の最後のボレーは、全く冷静であった。私の世代の選手だったら、あの局面では緊張して力み、ボールはゴール上部に飛んで行ってしまうのがオチである。

 

これを経験値というのだろう。現日本代表のメンバーのほとんどが、欧州のチームでプレーをしている。いままでは特定の少数の選手だけだった海外組が、いまでは大多数である。それぞれの経験値が集合して、分厚い圧力となって昨日の試合を作っていた。

 

最近、本田のプレーが気に入っている。

無駄のない、冷静なプレーだ。ポイッ、ポイッとボールをシンプルにさばき、前へ前へと攻撃を運んでゆく。前世代のエース、中村俊輔との違いは明らかだ。ボールをこねる俊輔に対して、シンプルに力強く前へボールをさばいてゆく本田。(俊輔も好きだけど。)その本田と長友、香川、岡崎と、頼もしい役者が揃い始めた。さらに下の世代には、宮市なんかも控えている。次々と新しい役者が台頭して、サッカーはいつだって面白い。

 

が、なんといっても舞台は最終予選。

こんなにいい状態がずっと続くほど甘くはないだろう。

試合を重ねるごとに更にチームの連動性を高めて、面白いサッカーをみせてほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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