ブラジルW杯アジア最終予選 日本vsヨルダン

6-0の快勝である。

もっと苦労する心構えでいたのだが、前戦に引き続き圧勝してしまった。

このまま良い状態で突き進んでほしいものである。

 

本田のプレーに対して、前戦に続いてひとこと。

本田のプレーには「装飾」がない。

ゴールに向かって、最短の選択をしようとする。

徹底して削ぎ落としたある種の合理性と、それを構築する頑強な身体。

これまで歴代登場してきた日本のミッドフィールダーのスター達とは、味わいが違う。

木村和司やラモス、名波、中田、小野、俊輔。皆「華麗」な技術を持った「千両役者」であった。(中田はちょっと本田に似ている。華麗より強さというイメージがある。)本田はそういった存在とは違う位置にいる。「自らパスを出し、パスを受け、ゴールを決める。また攻撃も守備も当然のようにやる。」そういった現代サッカーのワンピースを体現している。俺は守備はやらない、とか古いことは言わない。そして、それを同じ次元で知り始めている仲間達、岡崎、香川、長谷部、遠藤、長友、内田らがいる。

千両役者と脇役という「単心」性ではなく、今のサッカーは「多心」性となっている。全員が同じイメージ持って、有機的に連動してゆく。これはオシムが目標としていた「日本のサッカー」の姿と重なるだろう。そのサッカーの入り口に日本は今、やっと立っているのかもしれない。心に身体がやっと追いつき始めているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

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