キンモクセイの香りが町中にただよって、
「いいもんだなぁ」と思っていたら、やがて大雨が降ってきました。
大雨でせっかくの甘い香りが薄まってしまった頃に、日本はカナリア色のユニフォームのブラジルに大敗しました。それでも本田はブラジルを「格上だと思っていない」と言う。本田の強気の言霊(ことだま)は、いつか輝かしいものを生み出しそうですね。目標や夢をあえて口に出して、その気になって、いつしか実現してしまおうとする。そんな本田氏のチャレンジ、とても刺激になります。
そしてキンモクセイの香りが完全に消えた頃に、画家の宇佐美圭司さんが亡くなりました。三島で行われた宇佐美さんの展覧会に、数ヶ月前に観に行ったばかりです。
その展覧会は、我々観者が宇佐美さんの思考の渦の中に身を投じてゆけるような会場構成であり、宇佐美さんの仕事を全身で体感することができる素晴らしいものでした。ひとすじの制作と思考の道、追求、あこがれの生き方です。