トラと漂流する話。

昨日夕飯後、朝日新聞夕刊の映画評を読んでいた。

 

『太平洋で遭難したパイが救命ボートに乗り込むと、輸送中のベンガラトラが潜んでいた。パイはトラを追い払いきれず、命を危険にさらして共に漂流するー。』

 

むむむ。

なんだ、これは。

気になるではないか。面白そうだな。

調べると近所の映画館で上映している。

レイトショーまであと30分。ちょうどいい時間だ。

ん、そして、なんと今日は偶然2月1日。映画の日ではないか。

これはすぐに映画に行け!という啓示に違いない‥。

 

家人と共に発作的、突発的に映画館へ向かった。

タイトルは「ライフ・オブ・パイ(LIFE OF PI)」

 

なかなか見応えのある映画でした。

私が観たのは3Dではなく、2Dだったのですが、それでも迫力満点でした。

 

猛烈な嵐の中、奇跡的に一命をとりとめたボートの上に、トラがいる。

一難去って、また一難。

こんな恐ろしいことが続いていいのか、と観ていて胸が痛くなります。

底知れぬ大自然の姿は、トコトン恐ろしく、またトコトン美しい。

最新の映像技術を駆使して、存分にその両極を表現してゆく。

 

主人公と共にハードなサバイバルを乗り切ったあとは、静かに考えさせるエンディングへと向かいます。

テレビドラマではなく、映画ならではのボリューム、密度です。

一汗かく感じです。

 

原作の小説「パイの物語」は、イギリスでブッカー賞をもらっているのですね。

小説も読んでみたいものです。

<2013/2/2>